【映画感想】『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』黒の組織にコナンの正体がばれる?
劇場版のシリーズ第13弾。劇場版では『天国へのカウントダウン』から8年ぶりに黒の組織が登場します。2009年製作、上映時間110分。
あらすじ
東京を中心として広域で連続殺人事件が発生。いずれも被害者のもとには麻雀牌が残されていた。捜査会議には各県警や小五郎も参加し、事件の謎を解き明かそうとしていた。一方で、コナンは黒の組織の人間が捜査会議に潜入していたことを知り、単独で調査を進めようとするが……。
感想
以下、結末に触れない程度のネタバレを含みます。鑑賞前の方はご注意ください。
まず、本編に触れる前に言わせてください。予告編が詐欺すぎる。
予告編だとジンとコナンが直接対決するかのように見えますが、本編ではまさかの夢オチ。ちょっと悪意のある編集ですよね。当時、予告編を見て劇場に足を運んだ人がかわいそう。
本編はというと、連続殺人事件の裏で黒の組織が暗躍するストーリーで、予告編にあるような直接対決を期待するとちょっと物足りないですね。
とはいえ、ジンやベルモットが登場するだけでテンションが上がるのは事実だし、何より、本作品のオリジナルの構成員であるアイリッシュがいいキャラしてましたね。コナンの正体を知る強敵として描かれる一方で、義理堅いところもあって憎めない悪役でした。
「工藤新一、いつまでも追い続けるがいい」
このセリフもかっこよかったです。タイトルの「追跡者」とはコナンのことを指しているようにも思えますね。
ジンは相変わらずというか、なんというか。オスプレイで東都タワーをハチの巣にするのはさすがに目立ちすぎだろ!とツッコミたくなりました。この人たちよく捕まらないな。
ツッコミたくなるといえば、蘭ねーちゃんは人間やめてました。
「ライフルは無理だけど、拳銃なら……!」
発想がもう強い。空手の都大会優勝者にもなれば拳銃を避けるなんて朝飯前ですね。蘭ねーちゃん恐るべし。
各県警の刑事たちが一堂に会するのも見どころ。改めて見ると個性的なメンツばかりで、なんだか「アベンジャーズ」感がありました。
個人的評価
星2 ★★☆☆☆