ひとくち映画感想

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【映画感想】『トイ・ストーリー3』誰もが経験しているおもちゃとの別れに涙

シリーズ第3弾。持ち主が大人になってしまったおもちゃたちの運命は?
2010年製作、上映時間103分。

あらすじ

おもちゃのウッディやバズ・ライトイヤーの持ち主のアンディの大学進学が決まり、おもちゃたちは整理されることに。しかし、おもちゃたちは誤って近所の保育園に寄付されてしまう。おもちゃたちはアンディに捨てられたと思い込んでいたが、ウッディだけはアンディを信じていた。

感想

以下、ネタバレを含みます。鑑賞前の方はご注意ください。

 

監督は『リメンバー・ミー』のリー・アンクリッチ。個人的に『トイ・ストーリー3』と『リメンバー・ミー』がピクサーの感動作2トップです。

金曜ロードショーで鑑賞。もう何回観てるかわからない作品ですが、ジーンと来てしまいました。アンディがウッディを手放すのを一瞬ためらうシーンで、ウッディに対する強い思い入れが伝わってきて、いつも感情が溢れてしまいます。

おもちゃとの別れって、きっと誰もが経験しているはず。だからこそ、アンディにもウッディたちにも感情移入しやすい作品なのだと思います。

私の思い出のおもちゃはウルトラマンの人形で、塗装が剥がれてしまうくらい遊んで、今は実家の押し入れの中にいます。おもちゃの幸せを考えると、私もアンディのような決断をするべきだったかな、と考えてしまいました。

ロッツォは悲しい悪役でしたね。おもちゃの運命は持ち主に左右されるわけで、歪んでしまった理由もわからなくはないです。ロッツォの最後は不憫に思えてしまいます。

改めて、シリーズ4部作の中で『トイ・ストーリー3』はダントツで好きな作品だと実感しました。

個人的評価

星5 ★★★★★

【映画感想】『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』黒の組織にコナンの正体がばれる?

 

劇場版のシリーズ第13弾。劇場版では『天国へのカウントダウン』から8年ぶりに黒の組織が登場します。2009年製作、上映時間110分。

あらすじ

東京を中心として広域で連続殺人事件が発生。いずれも被害者のもとには麻雀牌が残されていた。捜査会議には各県警や小五郎も参加し、事件の謎を解き明かそうとしていた。一方で、コナンは黒の組織の人間が捜査会議に潜入していたことを知り、単独で調査を進めようとするが……。

感想

以下、結末に触れない程度のネタバレを含みます。鑑賞前の方はご注意ください。

 

まず、本編に触れる前に言わせてください。予告編が詐欺すぎる。

予告編だとジンコナンが直接対決するかのように見えますが、本編ではまさかの夢オチ。ちょっと悪意のある編集ですよね。当時、予告編を見て劇場に足を運んだ人がかわいそう。

本編はというと、連続殺人事件の裏で黒の組織が暗躍するストーリーで、予告編にあるような直接対決を期待するとちょっと物足りないですね。

とはいえ、ジンベルモットが登場するだけでテンションが上がるのは事実だし、何より、本作品のオリジナルの構成員であるアイリッシュがいいキャラしてましたね。コナンの正体を知る強敵として描かれる一方で、義理堅いところもあって憎めない悪役でした。

「工藤新一、いつまでも追い続けるがいい」

このセリフもかっこよかったです。タイトルの「追跡者」とはコナンのことを指しているようにも思えますね。

ジンは相変わらずというか、なんというか。オスプレイで東都タワーをハチの巣にするのはさすがに目立ちすぎだろ!とツッコミたくなりました。この人たちよく捕まらないな。

ツッコミたくなるといえば、蘭ねーちゃんは人間やめてました。

「ライフルは無理だけど、拳銃なら……!」

発想がもう強い。空手の都大会優勝者にもなれば拳銃を避けるなんて朝飯前ですね。蘭ねーちゃん恐るべし。

各県警の刑事たちが一堂に会するのも見どころ。改めて見ると個性的なメンツばかりで、なんだか「アベンジャーズ」感がありました。

個人的評価

星2 ★★☆☆☆

【映画感想】『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』松田刑事かっこよすぎる……!

 

現在公開中の「名探偵コナン」の劇場版25作目です。2022年製作、上映時間110分。

あらすじ

ハロウィンシーズンの渋谷。コナン達が見守る中、警視庁の佐藤刑事と高木刑事の結婚式が執り行われていた。そこへ突然、暴漢が乱入して佐藤刑事へ向けて銃を発砲。彼女を庇った高木刑事が負傷してしまう。佐藤刑事には、かつて想いを寄せていた松田刑事が殉職した際に見えた「死神のイメージ」が高木刑事に重なって見えていた。

時を同じくして、公安警察の安室透(降谷零)は、かつて同期である松田刑事を殉職させた犯人を追い詰めていた。しかし、そこへ現れた謎の人物によって、安室は首輪型の爆弾をはめられてしまい……。

 

感想

以下、結末に触れない程度のネタバレがあります。鑑賞前の方はご注意ください。

 

めちゃくちゃ面白かったです!推理よりもアクションメインなのは相変わらずですが、コナン映画はそういうもの。むしろコナン君の人間離れしたアクションがないと寂しいですね。

前半から高木刑事が撃たれたり、哀ちゃんが車に轢かれそうになるところを小五郎のおっちゃんが助けたり、歴代トップクラスのスリルがあります。

敵が国際指名手配中の謎の爆弾魔という設定も、劇場版らしいスケールの大きさでよかったです。

あの安室さんも首に爆弾をつけられて絶体絶命なわけですが、本人は玉座でワインを楽しんでいて笑いました。安室さんらしい。

 

今回のキーパーソンは松田刑事。彼が登場する『揺れる警視庁』や『警察学校編』は予習しなかったのですが、本編の中できちんと説明があるので助かりました。

それにしても、松田刑事がハードボイルドでかっこよすぎます。最期にあんなメール送られたら佐藤刑事が忘れられないのも無理ないよなあ。殉職しているのが本当に惜しいです。

すでに殉職しているキャラクターを、ごく自然な流れでストーリーに絡めていたのも素晴らしかったです。時系列がいったりきたりしても、ストーリーはきちんとまとまっていました。

 

本作品を鑑賞した後、すぐに『揺れる警視庁』も観ましたよ!遺された佐藤刑事の想い、そして高木刑事の優しさにも感動しました。次は『警察学校編』も観て、もう一度劇場に行こうかな。

個人的評価

星4 ★★★★☆